セーラー服と、スーツ









握りしめた拳には、地図が書かれた紙切れが入っていた。



マンションに着くと、残り少ないタバコを片手にベランダへ。


「はぁ…」


煙と一緒に、溜め息も。


クシャクシャになった紙切れを広げ、改めて地図を眺めた。




連絡先よりも先に、家まての地図を渡されたのなんか初めて。

てか、軽々しく自宅までの地図を渡すなっつーの。
悪用されたらどうするんだ。

今度会ったら、きちんと言わなきゃいけないなー…





って…







俺は、行くつもりでいるのか?





< 53 / 131 >

この作品をシェア

pagetop