セーラー服と、スーツ
片付けをしていると、何かに気づいた。
「…」
散乱している調理器具は、ほとんどホコリが被ってる状態で置かれていたみたいだ。
「…随分、使ってないんだな」
台所を見渡しても、毎日料理を作っている雰囲気がない。
調味料も置かれていないし、モデルハウスにあるキッチンのようにも見える。
"小1の時が最後でー…"
「…」
七年間も使ってなければ、ホコリも溜まる。
台所もキレイなままだよな。
「そういえば…」
何で、親が帰って来ないのか聞いてなかった。
向こうも言わないのもあるがー…俺からも、聞いていない。
聞いてしまったら、あの少女と深く関わってしまうと思ってたからだ。
「…」
でも、気になる。
…俺は、一体どうしたいんだ?