セーラー服と、スーツ
ちょうど今日は、休日。
近所の病院は休みだっため、車で40分の総合病院に行くことになった。
「数針、縫いましたから。後日、抜糸をしにきてください」
「あ…はい」
「ありがとうございました」
救急外来に行くとすぐに診察してくれて、あっという間に終わった。
「ほら、恐くなかっただろ?」
からかうように少女に言った。
が、 その少女は治療が終わったというのに表情はまだ曇ったまま。
何かを、気にしている。
「おい…」
どうしたんだ、一体?
ぽんっと肩を叩き、どうした?と聞こうとしたときだったー…
「ユキ!あなた、ここで何してるの!?」
少女の名前を呼ぶ声が、病院の廊下に響いた。