セーラー服と、スーツ
「いらっしゃい…!?」
自動ドアが開き、店内に入った。
「店長、いつもの…」
"タバコくれ"と、レジに立っている店長に向かって、言おうとしたがー…
「あ…」
店内にいたお客に、驚いた。
「だ…大地くん!帰ったんじゃなかったの!?」
慌てた様子で店長が、詰め寄ってきた。
「…それは、こっちのセリフ…」
店長の背後にいる人物を見ると、 目が泳いで落ち着かない様子。
何で、あんなにオドオドしてるんだ?
「もう、いいわ!大地くん、ユキちゃん送ってきなさい!」
「は?」
急に、店長がキレた。
「俺は、タバコを買いに…」
「送ってからじゃないと、タバコ売らないわよ!?」
「売らないって…」
「早く帰った、帰ったぁぁ」
「うぉっ」
「きゃっ…」
店長に背を押され、少女と一緒に店内から追い出された。
「なんつー…」
オネェなのに、馬鹿力。
「はぁ…」
しょうがない送って…
「ごめんなさい!!」
少女が俺に向かって、頭を下げた。