いたいんですけど!【BL】
気が付くと、俺はベッドに横たわっていて
心配そうに手を握る先輩が居た。
……あ、目が覚めたの絶対これだ。
「……先輩」
「よかった!ごめ「手、痛いです」
力が籠められすぎている。
痛みに眉を顰めながら言うと、
慌てて手が離されたが、再び沈黙が訪れる
「…………ごめん」
先に言葉を発したのは、先輩だ。
「ちょっとは予想してましたから」
大丈夫です。
そう答えると、先輩はますます項垂れた。
今度は弱い力で俺の手を掴み、
「……信用できないよな」
そう呟いた。