Everlastingly Love~もう一つの恋物語~
「どうして、私は王女なの……?」
リアナは自分にしか聞き取れない小さな声で呟いた。部屋には誰もいない為、答える者はいなかったが……
フェリックに拒絶されたのが自分が思っている以上に堪えているようだ。
それも仕方ないかもしれない……リアナは15年もの長い間フェリックだけを見て来た。
苦手な事に取り組んでいたのも全てフェリックに褒めてもらいたかったからだ。
王家の人間として失格かもしれないがフェリックの事が好きで好きで、どうしようもない……
「……リック……リック……苦しいよ……あなたがいないと、辛いよ……」
リアナは涙を流し、いつの間にか眠ってしまった。