Everlastingly Love~もう一つの恋物語~
警護の為、城の門へ向かう所だったフェリック。
あれからリアナの姿が見えない事が気掛かりで仕事に集中できない彼、そこへ街に行っていたらしい侍女達が戻って来ていた。
彼女達はおしゃべりが好きで口々に沢山の事を話していた。女性の話しが得意ではないフェリックは無視しようと思ったのだが、最近リアナに元気がないと言う言葉が耳に入って来て思わず足を止めていけないと思いつつ盗み聞きをしてしまった。
「それ本当?」
「そうなのよ。リアナ様が部屋に閉じこもって出てこない上に食事も取らないらしいのよ」
「理由は分からないの?」
「それが分からないのよ。リアナ様は理由を話したくないようなの」
「心配だわ。あの明るいリアナ様がそんな状態になるなんて……」
「何かお役に立てればいいんだけど……」
侍女の話しを聞いてフェリックは固まっている。
俺の……俺のせいだ……