Everlastingly Love~もう一つの恋物語~
「ねぇ、リック」
「はい」
「以前、私達の立場が違うって言ったでしょ?」
「……はい」
「私ね、すごく傷付いたの。他の誰でもない、あなたからのその言葉を聞きたくなかった。頭では理解出来ていたけど覚悟は出来ていなかった」
「申し訳ございません。言い訳にしかなりませんが、あなたを傷付けるつもりはございませんでした」
「ううん!違うの!責めているわけじゃないの。ただあなたの言う事は正しいって分かったって言いたいだけだよ。それを受け入れる器が私にはなかっただけの事。リックだって好きで言ったわけじゃないでしょ?」
「リアナ様……」
「ありがとう、リック。言いたくない事を言ってくれて」
「そんな、お止め下さい。俺は礼を言われる事は何もしていません」
「でも私は感謝しているよ」
久しぶりに見たリアナの笑顔は以前より美しく輝きを増していた。