Everlastingly Love~もう一つの恋物語~





「ねぇ、リック」

「はい」

「以前、私達の立場が違うって言ったでしょ?」

「……はい」

「私ね、すごく傷付いたの。他の誰でもない、あなたからのその言葉を聞きたくなかった。頭では理解出来ていたけど覚悟は出来ていなかった」

「申し訳ございません。言い訳にしかなりませんが、あなたを傷付けるつもりはございませんでした」

「ううん!違うの!責めているわけじゃないの。ただあなたの言う事は正しいって分かったって言いたいだけだよ。それを受け入れる器が私にはなかっただけの事。リックだって好きで言ったわけじゃないでしょ?」

「リアナ様……」

「ありがとう、リック。言いたくない事を言ってくれて」

「そんな、お止め下さい。俺は礼を言われる事は何もしていません」

「でも私は感謝しているよ」





久しぶりに見たリアナの笑顔は以前より美しく輝きを増していた。





< 41 / 66 >

この作品をシェア

pagetop