Everlastingly Love~もう一つの恋物語~
愛してる!
俺はあなたを愛してるんだ!
初めて抱きしめた愛しい人の体は柔らかく優しい香りがした。
「え………あの………リック……?」
「リアナ様……俺は、俺はあなたを―――!!」
フェリックは我に返る。
自分が一体何をしているのか。何を言おうとしたのか。
どちらも越えてはならない事だ。それを自ら破ってしまった。
腕の力を抜き、リアナの体から腕を解く。
「申し訳ございません……仕えるべき方にこのような事を……罰はなんでも受けます」
「謝らないで、リックは優しいから私に同情してくれたんでしょ?私の為にしてくれた事を罰したりしないよ。ありがとう、リック」
笑顔を浮かべてリアナはその場を離れた。