Everlastingly Love~もう一つの恋物語~




「駄目!駄目よ……そんなの……」






リアナは大きな声を出して反論する。
大切な人が自分の為に死に、全てを捧げるとそう言っているのだ。
その言葉は嬉しいがそんな事をして欲しくはない。






「リック……お願いだから、そんな事言わないで……」

「何故です?」

「あなたが大切だからよ……私の為にそんな事しなくていいの……もっと自分を大切にして欲しいの……」

「俺は捨てられていた存在です。あなたを守るのが役目。あなたがいなくては俺の存在意義はありません」

「そんな事はないわ!フェリック・キール今この場で私リアナ・レイリーゼに誓いなさい。もう二度とそのような事を口にしないと、そう誓いなさい。レイリーゼ国王女としての命令です」







凜として力強く発した声は正しく国の王女としての言葉。今の彼女は美しいドレスを着ているわけでも宝石を身につけているわけでも化粧をしているわけでもない。
美しい髪を一つに束ねて、シャツに膝下丈のズボンを履いている。
それでも美しかった。






「あなたのお心のままに………」




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