Everlastingly Love~もう一つの恋物語~
「姫!!」
「レイン……?」
「どちらへ?」
「どこでもいいでしょう?レインに関係ないわ」
「そんな冷たい言い方をしないで下さいよ。僕はあなたをお慕いしているのだから心が痛みます」
「もう聞き飽きたわ……あなたは心が痛むと言ってもまた私に付き纏うじゃない。図太いわ」
「その愛らしい姿から出る言葉とは思えません」
「もう!付いて来ないで!」
「また、そのようなつれない事を……姫……」
「………え」
急に抱き寄せられたと思ったら髪を指先で梳かれ口づけられた。
「やっレイン!離して!」
軽く抱き寄せられていただけなのに、離れようとすると腰に回された腕ががっちりと固定され動けない。
「姫。愛していますよ。誰よりも、あなたを愛しています……」
「お願い離して、あなたの気持ちには応えられないの……」
「嫌だ」
「何をっ……」
「あなたはいつも僕を苦しめる!僕がどんな思いであなたを見ているか!」