Everlastingly Love~もう一つの恋物語~
ワガママ姫と言われているリアナ。
だがレインは知っている。彼女がワガママを言うのは親しい人限定だと言う事。ワガママより甘える方が近いのかもしれない。
レインに対してぞんざいな態度を取るのは自分に好意を持たれているのが分かるから気持ちを遠ざけたいのだ。彼が自分に向けている想いと同じ想いを向ける事が出来ないのだから。嫌われるようにしているつもりなのだろう。
だからレインはリアナを諦められない。彼女の優しさを知っているから。
「姫、覚えていておいて。あなたをいずれ僕の妻にする」
「あなたと結婚だなんてお父様が許さないわ」
「国王には了承を得ていますよ。あなたの気持ち次第だと。あなたさえ了承すれば僕の妻にする事が出来るのですよ」
「お父様が許したの?」
「えぇ。僕の努力の賜物です。姫を手に入れる為なら何だってしてみせます」
「どうしてそこまでするの……?」
「言わなくたって分かるでしょう?僕があなたを愛しているからですよ」