君が望んだ永遠
慣れた手つきで制服を着て
朝ごはんを食べて
身支度をした。
「いってきます」
そう言いながら靴を履いて
家を出た。
今日はとてもいい天気で
風が気持ち良い日だ。
あたしは、学校までの道のりの途中で立ち止まった。
そこは雪原があたしを
強盗から守ってくれた場所。
――――雪原とあたしが抱き合った場所。
――――雪原を守りたいと感じた場所。
あの日の雪原は
腕が小刻みに震えていた。
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