裸足のシンデレラ
* * *


「もう…やだ…。」


なんてこと…言っちゃったんだろう。
言いたいこととはウラハラの言葉しか言えなかった。
それに…。


「靴下…ぼろっぼろなんだけど…っ…。」


外から屋上まで全速力で走ったものだから、靴下はボロボロになってしまっていた。
仕方がないから脱ぐ。


「…最悪。っていうか自分、残念すぎる。」


明日、どんな顔して瞬に会えばいいのか分かんない。
…ぐしゃぐしゃの顔にぐしゃぐしゃの気持ち。




















「裸足のシンデレラみーっけ。」

「え?」

「つーかマジで裸足!?」


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