願い事
「俺も公立だったら良かったなぁ」
「智城は頭悪いからしょうがないよ」
化粧を落とし終わって顔のパック
「稔、化粧しない方が可愛いよ」
「.....」
返す言葉を無くす
「化粧したって俺はすぐ分かるけど」
「あーそ」
別に興味ないし
つうか、嘉穂が聞いたらどうなるかな?
アイツ、どっちの味方なんだか...
反対してみたり、賛成してみたり...
忙しい奴だ、本当に
「俺、やっぱり帰るよ」
「え?」
智城は立ち上がって笑ってる
「親がいいって言ってんだから。泊まればいいじゃん」
滅多にないんだよ、こんなこと
「けど稔は嫌だろ?俺と一緒に寝るなんか」
「別に。うち、寝ないし」
徹夜上等ってやつ?
たまに授業に出ては寝てるし