願い事


「ならいいけど...」


「あ、寝るならベッドで寝ていいから。うち、携帯でメールしてるから」


ベッドの下に座って携帯を触る


「じゃあ俺、寝る...」


「うん」


智城は眠そうにベッドに寝転がる


「スー...スー...」


...寝るの早ッ


智城も疲れてるのかな?


ほっぺをつんつんしても起きない


どんなけ爆睡してんだよ...


付き合ってたら...こうなってたのかな?


きっと、こんな時もラブラブ出来たのかな?


「智城...ごめんね」


智城に背を向けて謝る


きっと...うちが素直になれば何もかもが解決出来るのに


何もかもがうまくいくだろうけど...


「ごめんね...」


耐えきれなくなって、涙が出る


智城...幸せになって...













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