言葉~ことのは~【短編】
暗い中動き回ることが怖かった。
もしかしたらこの闇の中は、どこか他の空間とつながっているのではないか、そこに迷い込んでしまったらもう二度と帰って来れないのではないか、などという考えが浮かんできて身体が動こうとしないのだ。
頭の中に想像した世界がぐるぐると浮かんできて、頭の奥と胸の中がずっしりと重くなる。
考えることが怖いはずなのに次々と考えは浮かんでくる。
目の前が白くなって耳鳴りがする。
呼吸が急に出来なくなる。
なにかにすがりたくなり腕に爪を立てる。
ヒリヒリとした痛みが走り、かすかに血の匂いがする。
泣き叫びそうになるころ、母はやっと戸を開けてくれる。
そして私が行ったことを一つ一つ指摘して、もう二度と同じことをしないようにと叱り付けるのだ。
もしかしたらこの闇の中は、どこか他の空間とつながっているのではないか、そこに迷い込んでしまったらもう二度と帰って来れないのではないか、などという考えが浮かんできて身体が動こうとしないのだ。
頭の中に想像した世界がぐるぐると浮かんできて、頭の奥と胸の中がずっしりと重くなる。
考えることが怖いはずなのに次々と考えは浮かんでくる。
目の前が白くなって耳鳴りがする。
呼吸が急に出来なくなる。
なにかにすがりたくなり腕に爪を立てる。
ヒリヒリとした痛みが走り、かすかに血の匂いがする。
泣き叫びそうになるころ、母はやっと戸を開けてくれる。
そして私が行ったことを一つ一つ指摘して、もう二度と同じことをしないようにと叱り付けるのだ。