言葉~ことのは~【短編】
音もなく、

その文字は

次々と浮かんでくる。  



沈黙は

ゆっくりと私の心を侵食し、

文字の羅列は

たった数秒で

その白い空間を文字で埋め尽くす。  


私には止める術もなく、

ただ

その文字が現れては

画面を埋めていくのを

じっと見ているだけしかないのだ。
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