さようなら、極道なアンタ。
【第一章】
出会い
アタシとアンタが出会ったのは
眠ることを知らない歓楽街
アタシはどうしようもない
19のガキんちょだった。
興味本位で入った
とある老舗のキャバクラで
働くアタシ。
酒・金・男…
ついでにタバコ(笑)
ただ、それだけが生き甲斐って言っていい程の
ただのガキだった。
まだまだ子供の癖して
それなりの大金を手にしていて
無駄にチヤホヤされてたから
ちょっと調子に乗ってたかも。
いらぬ見栄と
嘘だらけの自分に
本当の自分なんて
見つからなかったし
見たくもなかった。