君と見た虹
私と君
今日は付き合ってちょうど一ヶ月…
和也は覚えてる?
「今日?
梨子の誕生日じゃないよな?」
「うん。」
まさか、和也忘れたの?
いや、そんなはずはないよね?
だって、「一ヶ月経ったら、プレゼント交換しよう」って言ったのは和也なんだよ?
「わかんねぇ…
なんの日なんだ?」
「もういいよ!!」
私は思わず怒鳴ってしまった。
「嘘だよ。ちゃんと覚えてるから。
今日は付き合って一ヶ月の日だろ?
プレゼント交換しなきゃな!!」
覚えてた…?
私は嬉しさのあまり、泣いてしまった。
「泣くなよ!!
梨子はちゃんとプレゼント用意した?」
「もちろん…!!
これだよ。」
私は和也に箱を渡した。
その中身は…
「これ…天体望遠鏡?」
「うん。和也、月とか空関係が好きでしょ?」
「ありがとな♪」
和也は私にとびっきりの笑顔を見せてくれた。
すごく嬉しかった。
「次は俺だな!!
俺からのプレゼントは…
こっち来い!!」
えっ!?
なんにもわからずに和也について行った。