恋愛注意報
んで、魅亜は基本的にマイペースであり、香音についてくるなんて滅多にない。
「今日はね、なんとなくついてきてみた。っていうより、裟癒と喋りに来ただけ」
「魅亜…それ、私がいる前で言うこと?」
『香音は彼氏のトコ行ってよ』
「何で、」
「どうせまた喧嘩でもするんでしょ。嫉妬深いから」
「そんなことない!」
ちなみに香音は、小学校の頃から片思いだと思っていた相手と付き合ってる。
…ただし、それは香音の勘違い、もしくは向こうの鈍感さでの喧嘩の延長線でもあるんだけど。
まぁ、香音なりにはそれがいいんだろう。
もっとも、私と魅亜にそれを理解することは出来ない。
「そういえば特進って4クラスだけど、同中の人って誰いるっけ」
『知らない。基本的にかかわりもってないよ、まだ』
どうなんだろう。
昨日もらったお便りの中に確実にクラスの人の名前は載っているはずなのに、それを読もうともせず次の日学校に来て「あなた誰ですか」状況になっている私は。