時空恋愛 陰陽師と新撰組

「鈴姫様、殿がおよびでございます。」

萌黄色の着物を着た女性の式神が呼ぶ

「分かりました、父様の用事は会社の事でしょ?頼まれた資料を渡しておいて?他にあるかしら?」

私に父様が用事は無いだろうなと私は考えていた

「のうございます、殿は鈴姫様はすぐに資料を渡されるとわかっておりましたので伝言を預かりましてございます」

式神は表情を変えずに伝言を言った、

「鈴ちゃん、当主の仕事と学業の兼業は忙しいのはわかるよ、わかるけど会社の仕事だって当主の仕事なんだよ?資料をたまには自分で持ってきて様子をみるのも仕事だよ?」

ここまでなら表情が変わらなくても大丈夫だけど

「そしてパパの相手するのは娘の仕事なのだから遊びに行こう。ママと三人で仲良く旅行しようね」

糞親父が忙しいんじゃボケと言いたいが式神に八つ当たりしてもな

「リラックスは精神にとても良いから忘れないで」

みそくそ言って悪かったかな

「鈴姫様には以上でございます、青龍様、白虎様が鈴姫様に不埒な事をした場合容赦は要らないとの事でございます。」

萌黄色の着物の女性は萌黄色の紙になった

父母は、安部総合商社という会社の会長、社長だが私が当主なので卒業後は私が継ぐ

安部総合商社は一部上場企業なのでお嬢様にあたる

お嬢様陰陽師女子高生、なんだよな、忙しいよな〜
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