時空恋愛 陰陽師と新撰組
現在夜中1時頃

場所六道珍皇寺 井戸の前

陰行の術で姿は普通の人は見えず

物音は無いが

青龍、玄武、そして私がいる

井戸は入口だが、井戸の中で無く

付近に特別な咒でしか開かない扉がある

…というか井戸の先は異界って、
間違って落ちたら大変だし

水洗便所から異世界に行く話が、
あった気が…

まぁ、井戸なら便所より綺麗だが

「清明様?」

青龍が首を傾げる
…トリップしていた

「今から解錠するから」

目を閉じ集中し、

「彼の地と此の地を繋ぐ橋

闇夜に続く黄昏の地へ行かん」

人間の耳では理解出来ない言葉

「解錠せよ」

当たりに青い炎が浮かび

その先には格子の引き戸

一見幻想的だが
一般人には目隠ししないと危険な風景なのだ
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