しんでれら×しゃんでりあ
「すみませ~ん」
クリーニング屋さんの引き戸を開けるとちっちゃいおばちゃんが出てきた。
「あら。クレアさんちのお嬢ちゃんじゃない。ドレスは明後日よ?」
ほらみろ。
「ゴメンなさいおばちゃん。お姉さまにピンクのドレスを取ってくるように言われて・・・」
おばちゃんはやれやれって顔で奥に入っていった。
うちの姉は困ったもんだ。
いきなり養子に来たと思ったら自分が年上だと知った瞬間雑用押し付けてくるから。
母さんだって仲間にしちゃってさ。
舞踏会のときなんて特にそう。
カレシがほしいだの、ダンナがほしいだの何だの。
ムリだよ!その性格じゃ!!
って言ってやりたいけど立場が立場ですから。
ホントはあたしのが上のはずなのにね!!