LOVE PARADE
「藤本。」
藤本はスタート地点のテントにいた。
高宮と……あぁ、中田杏梨もいた。
(↑忘れてた)
「智宏くん、どうしたの?」
どうしたの?じゃねぇよ。
「足、痛いか?」
「うーん、そこまででも……痛っ」
やっぱ強がってんのか。
俺が足首に触れた瞬間悲鳴を上げた。
ったく、なんでここにいるんだよ。棄権すればいいのに。
「棄権するだろ?」
「…ううん。」
「バカか。
無理するな。」
「…うん。」
よし。