ボーダーライン~君との境界線~
第2章 -君への一歩-
なかなか寝付けなくて、何度も目が覚めた。
時差ボケかもしれない。

何度かうたた寝をして携帯の時計を見たら
深夜0時


「嘘?」


あ、携帯の時刻を変更してなかったんだ。
リビングに出ると時計は午前7時だった。


「あ、里桜ちゃんおはよう。」


有希がソファでベーグルを片手にTVを見ていた。


「おはよう。」


昨夜はギャルっぽい化粧をしていた有希だが、今朝はノーメイク。それでもやはりクリクリとした瞳は無邪気に私に投げかけられる。


「朝ごはんはね、各自それぞれが用意するの。里桜ちゃん、まだなんも買ってないよね?」

「うん。」

「じゃ、これ食べて?」



そう言うと紙袋の中からベーグルをもうひとつ取り出した。


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