ボーダーライン~君との境界線~
グシャっと有希の髪を掴んで有希の隣に腰を下ろした。

有希と向かい合って座ってた私は、思いきり目が合った。



「おはよう。」

「おはよう・・・。」


レイは少し目を伏せてそっけなく挨拶をする。

あ、また感じ悪い・・・って思った時だった。




「あー・・・あのさ、昨日はスゲーむしゃくしゃしててさ、俺相当感じ悪かったっしょ?・・・その・・・ごめんね?」



手に持ってたタバコの箱をイジりながら、レイが言う。


「あ、ううん・・・いいよ。」

「そうだレイ!アンタ今日休みなんでしょ?街の案内でもしてあげなよ~。」

「俺が?なんで?」

「なんでって、お詫びっていうか仲直り♪」

「つかさ、ケンカしてないし。」



あまりの突拍子のない展開に、私は向かい側で茫然とする。

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