ボーダーライン~君との境界線~
再び歩き出した私たちは一軒の露店の前に止まる。
ネイティブアメリカンのインディアンの人が作ったアクセサリーショップ。
中でもスカイブルーの綺麗なターコイズのアクセサリーが多く並ぶ。
「ターコイズは危険なこととかさ、そういうのから身を守ってくれるんだってさ。」
レイは並べられた中からターコイズの石がちりばめられた、シルバーのブレスレットを選んだ。
「これ、いいんじゃね?」
「うん綺麗。」
「買えば?」
えーっと・・・買えば?
買えば?ってのは自分で買えば???
いや、そりゃ自分のなんだし当然なんですけど。(苦笑)
しかも
「俺はコレ欲しい。買って?」
小首を傾げたレイは満面の笑みで、完敗。
完全に私は彼のマイペースに流されていた。
レイが自分で選んだのはターコイズの石が飾られた、羽根のネックレスだった。
私が支払いを終わると、レイは私の腕にブレスを着け、そして自分の首にもネックレスを着けた。
少し日に焼けたレイの鎖骨に、それはよく映えた。