ボーダーライン~君との境界線~
「キスしていい?」
「・・・!!!」
「いいよって言わなくてもするけど・・・。」
その瞬間、いつものレイの甘い香りが一段と強くなり、
仕事から帰ったばかりの少し冷えた唇が、私に重なった。
「スゲー好きかも・・・。」
軽く上唇をついばんだ後、レイはそう言うと舌を絡め取ってきた。
眩暈がしそうなくらいに、甘く・・・長いkissだった。
その先を求める欲情さえも感じていた。
レイの手が私のシャツの中に入ろうとしていた。
「待って・・・。」
「ん?」
「・・・待って・・・。」
なんで?って顔をしてレイは私の瞳を探る。
そしてやっぱりレイは私の戸惑いも見抜いた。