ボーダーライン~君との境界線~


「キスしていい?」

「・・・!!!」

「いいよって言わなくてもするけど・・・。」



その瞬間、いつものレイの甘い香りが一段と強くなり、
仕事から帰ったばかりの少し冷えた唇が、私に重なった。



「スゲー好きかも・・・。」


軽く上唇をついばんだ後、レイはそう言うと舌を絡め取ってきた。
眩暈がしそうなくらいに、甘く・・・長いkissだった。
その先を求める欲情さえも感じていた。


レイの手が私のシャツの中に入ろうとしていた。


「待って・・・。」

「ん?」

「・・・待って・・・。」



なんで?って顔をしてレイは私の瞳を探る。
そしてやっぱりレイは私の戸惑いも見抜いた。




< 27 / 28 >

この作品をシェア

pagetop