ボーダーライン~君との境界線~
「アイム リオ・・・ナイストゥミーチュー。」

なんてカタカナな英語の挨拶をすると、栗毛の家主はほっぺに埋もれそうな唇を、私の頬に押し付けた。



どれくらいの時間フリーウェイを走ってたんだろう。


やっぱり右側通行だな
とか
アメ車がいっぱいだな
とか。(笑)



相変わらずハンドルを握ってない片手を、大きなジャスチャーで動かしてる家主のわからない英語を聞きながら、窓の外を眺めてた。


車のエアコンが心地よい眠りを誘いそうになった時、車が止まった。
オレンジの屋根のいかにもアメリカな佇まいの家。

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