遥かなヒカリ
ハジマリ
まっくらな空を見上げて、あなたは言った。


「ルアル、がいいかな」

何のことかわからずに隣を見ると、視線に気付いたあなたが笑う。

そして、
「君の名前だよ。゛空゛のことなんだ」

ぼくがうなずくと、あなたはまた空を見上げた。


「約束をしようか、ルアル。君はアスハになる。僕はそれを、」

あなたがぼくに向き直る。目が合った。


笑っているのに、どこか哀しい。


「信じて…待とう」




…うん…

約束するよ…


だから…待ってて



レン……



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