遥かなヒカリ
境界(カギリ)の存在は、すぐに全世界に知れ渡った。世界中のゴミがくまなく集められ、暗い穴底へと捨てられていった。


そしてまた、集められては捨てられ、集められては…。


これが何度か繰り返されるうちに、穴はゴミで埋めつくされ、底がないとすら思われた穴にも地面があることを人々は知るのだった。


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

穴が埋められてから、数ヶ月という頃だろうか。





…子どもが捨てられるようになった。



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