遥かなヒカリ
子どもの数は徐々にだが確実に増えていった。

目覚めてすぐに暴れだす子ども、泣き出す子ども、果ては赤ん坊までが『境界(カギリ)』に捨てられていった。


『境界(カギリ)』の子どもはどんどん増えていく。

彼らはゴミ袋に紛れた食べ物で必死に生命を繋げた。時には大人のいじめにもあった。それで死んでいく子どもも少なくなかった。


無情にもゴミは増えていく。



…そうして、毎日のように子どもが捨てられるようになった頃。




ールアルも捨てられた。


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