遥かなヒカリ
少年とひとりのアスハ
☆
ここ…どこ…?
彼の思考を埋めたのは、そんな言葉だった。
仰向けになった姿勢に、星空が見える。
(………。)
確か。両親に連れられて、どこかの小さな村に来たことまでは覚えている。村に泊まったことも。
…ならここは?
ルアルは重たい頭を持ち上げ、半身を起こした。
途端、視界は仄暗い暗闇に包まれる。星の光がなければ、見えなくなっていたろう。
手をつくと、わずかに地面がやわらかい。まるでクッションの上にでもいるみたいだ、と彼は思った。
手探りで辺りを進むと、何かかたいものに触れた。金属のそれに似ている。
探ると、輪郭があった。指でなぞると出っ張りやへこみにぶつかり、叩くと金属ではない、かたくごつごつとした感触の、硝子のようなところもある。
ここ…どこ…?
彼の思考を埋めたのは、そんな言葉だった。
仰向けになった姿勢に、星空が見える。
(………。)
確か。両親に連れられて、どこかの小さな村に来たことまでは覚えている。村に泊まったことも。
…ならここは?
ルアルは重たい頭を持ち上げ、半身を起こした。
途端、視界は仄暗い暗闇に包まれる。星の光がなければ、見えなくなっていたろう。
手をつくと、わずかに地面がやわらかい。まるでクッションの上にでもいるみたいだ、と彼は思った。
手探りで辺りを進むと、何かかたいものに触れた。金属のそれに似ている。
探ると、輪郭があった。指でなぞると出っ張りやへこみにぶつかり、叩くと金属ではない、かたくごつごつとした感触の、硝子のようなところもある。