夢みる妄想が―る
それがきっかけで親友になった
「…ず…柚子!!!」
「ほぇ!?」
ヤバい!!
過去の世界に入り込んじゃって
全然聞こえなかった!!
「またあんたは…
また妄想してたの??
少しは現実みなさいね〜」
「いや…今のは違うんだけど…」
「あ――はいはい。
柚子の妄想具合ははんぱじゃないんだから…」
「え…いやけど月ちゃん…
白馬の王子様とか想像したことないの??
すっごいかっこいいよきっと!!
シンデレラ城の前でプロポーズとか…」
今は妄想してなかったけど
思わず反発してしまった…
「今の時代に白馬の王子様〜とか嘆いてる子
そうそういないね」
「う…」
月ちゃんが言うには
あたしの妄想は度が過ぎてるらしい
「まぁ柚子から妄想とったら
死んじゃうかもね
あはは〜」
そう言って月ちゃんは校門まで走っていった
「あたしから妄想とったら……
死んじゃうわ うん…」
1人そう呟いて月ちゃんを追いかけた