1431㌔の純恋

一日目の夜

僕達はビデオ屋を出て
タクシーに乗った｡
タクシーの運転手さんは
すごくいい人ですぐ仲良くなれた｡
｢お寿司屋さんに着きましたよ｣
と運転手が｡
僕は｢またお願いします｡｣と言って降りた｡
君の住んでるとこは
海鮮が有名だと聞いたのですごく食べたくなった｡僕達は中に入り一緒の席に座った｡
君と初めての食事｡
そして僕の初めてでもある｡僕は好きな人と一緒に食事をした事がないからだ｡そして何を話したらいいか全くわからない｡
少しの間沈黙が続いた｡
何かを話そう｡
何かを話そう｡
と思って君の方を
振り向くと君もこちらを
向いた｡
初めて目が合った｡
僕の目がハートになるのがわかった｡
僕から話しかけようとしたら君が笑顔で､
｢美味しい?｣
って聞いた｡
僕は笑顔で､
｢うん､君といれるから
いつもの倍美味しいよ｣
って答えた｡
二人は恥ずかしくなっていた｡
僕にはもったいないくらいの甘い恋｡
君にはファンがいっぱいいるって言うのに､
たった一人この僕を選んでくれた｡
なんで?どうして?
と疑問がいっぱいあるけれど､
僕は今君がいる事が
答えなんだ｡
とうなずいた｡
僕達はお腹いっぱいに
食べた｡
そして二人でスーパーに向かった｡
しばらくスーパーの中を二人で見て回った｡
一週回ったくらいだったろうか､
君から
｢ねぇ､手繋ごうか｡｣
僕は少しの間固まった｡
僕はおぼつかない様子で
｢う､うん いいよ｣
って言って手を出した｡
ぎゅ､って擬音が聞こえてくるのがわかった｡
君がぎゅと握ってきた｡
僕も握り返した｡
僕はこのまま手を繋いでいたいから
君とまたスーパーの中を回った｡
でも時間は待ってくれない｡そろそろ
二人で泊まるとこに
行く時間になった｡
｢ぢゃ行こうか｡｣
と僕が行って
スーパーを出た｡