1431㌔の純恋

ファーストキス

僕達はスーパーを出て
タクシーに乗り､
今日泊まるとこへ向かった｡
目の前に海が見えるとこだ､僕は表に出て
潮の香りを楽しんだ｡
優しく､ほのかな潮の香りがした｡
潮の香りを楽しみ､
僕達は泊まるとこへ
着いた｡
泊まるとこからも海が見えた｡
今日は君と一緒に寝れる｡これもまた僕は初体験だ｡僕は着くなり荷物を置いてベットに横になった｡
12時間も座りっぱなしだから､疲れたのであろう｡
少し横になって休憩する事にした｡
すると君がベットに
上がってきて､
僕の隣に寝そべった｡
僕の心臓は
合唱コンクールの時より
緊張していた｡
｢ねぇ､目つぶって｡｣
僕は唇を震わせながら
ゆっくりゆっくりゆっくり目をつぶった｡
その瞬間｡
僕の唇に何かが触れた｡
そして甘かった｡
僕のファーストキス｡
その味は｡
トロトロに完熟したマンゴーより､
栃木県の苺とちおとめより､
フィリピン産のバナナより､
牧場のソフトクリームより甘かった｡
君と出会って
３時間｡
僕のファーストキスは
理想のキスだった｡
君からリードしてくれたからだ｡
僕はしばらく放心状態になった｡
君に
｢大丈夫?｣
と言われたけど僕は､
言葉が出ないくらいに
体が固まっていた｡
まだ口が甘い｡
僕はファーストキスの味を噛み締めていた｡
まだ口が君の唇を
覚えている｡
甘い｡
なんでこんなにも
甘いんだろう｡
ファーストキスってこんなにも甘いんだろうか｡
僕はやっと体が動いたので喉の乾きを潤しに行った｡
一口飲んだ｡
甘くない飲み物なのに
すごく甘くなっていた｡
君の味だね｡
僕は何回も何回も
飲み干した｡
すごく美味しい｡
僕はまた君の事が
恋しくなったので､
僕からキスした｡
君が照れてるのがわかった｡僕はそれ以上に照れた｡
君との甘い夜｡
僕達は
お風呂に入り床についた｡君に抱きしめられながら僕は眠った｡
今日はいい夢見れそうだ｡