Un titolo


「ただいまー」

部屋に戻りさっきと同じように由夏を抱きしめようとするが、
押しのけられた。


「由夏…?」

「香水の匂いする…今の声、誰?」


拗ねたような、怒ったような表情。

まさか、誤解されてる…?



「今来たのは姉貴。抱きつかれただけだし、浮気とかじゃないからな?」

「…それでも、私以外が抱きついたのは…ヤダ」



最後の方はギリギリ聞き取れるくらい小さかった。



「由夏…可愛すぎ」

顔を赤くする由夏を引き寄せた。




     可愛い嫉妬の後は

(姉貴にまで嫉妬する彼女が
     愛しくて仕方ない)



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