キミとの出会い
夏よりは荷物少ないけど、やっぱり重たい。
肩にラケットバックの重さがずっしりとくる。
「天!久しぶりだな。体調大丈夫か!?」
「おかげさまで、大分よくなりました!」
「じゃ、いつものやって、基礎打ちやるから。鈍ってるかもしんないけど、頑張れよ。」
「はいっ!」
3ヶ月ぶりに握ったラケットは、
懐かしくて、固いはずなのに、なぜか柔らかかった。
鈍ってる という言葉を忘れるぐらい、満足にできた。
全ての技がうまくいった。
「さすが、エースだな。今日は帰って、クールダウンしな。また明日、待ってるからなっ!」
「わかりました!ありがとうございましたぁ」