キミとの出会い
ゆーだいくん………
不安がたーくさん募ってきた。
ゆーだいくん…ゆーだいくん…ゆーだいくん…
家に帰ってきた。
家にはまだ誰も帰ってきていない。
大きな余震がくる度、ビクビク震えていた。
「ただいま…」
「兄貴!!地震大丈夫だった!?」
「学校から歩いてきた。」
「そっか…今ご飯作るね。」
戸田海晴。
今高校2年のウチの兄貴。
ゆーだいくんとタメ。
ゆーだいくん…
何度も新着メール受信のボタンを押していた。
何度も電話をかけてみた。
全てつながらなかった。