キミとの出会い


近くのショッピングモールに来た。
地元から遠いから、あまり来れない場所にある。

「クレープおごるよ。」
「やったぁ!ありがと。」

「やっぱ俺には、天じゃねぇとダメだ。」
「は…?」
「天、考え直してくれないか…?もちろん今の彼氏のことも。」
「何度言われても、変わらないよ。」
「……………」
「もうウチらは、終わったんだよ。こうきも…、いい人見つけて、幸せになって。」
「それがて…」
「いつまでも引きずらないで!ウチは新しい出逢いがあったんだから。」
「天…」
「とにかく、やり直す気はないから。」
「「…」」

やっと黙ってくれた。
なんで今更…?

先に口を開いたのは、こうきだった。
「俺みたいに…、俺みたいに、天を1番に考えてる人か?」
「もちろん。」
「辛いとき、寂しいときは、そばにいてくれるか?」
「ぶっきらぼうだけど、いてくれる。」
「守ってくれるか?」
「うん。」
「俺の負けだ…」



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