進め!演劇部2011
次の日


・・・なん・・・だと 五角セクタァは演技シナリオ演出どれも私達のそれを上回ってる!アジア1への道は険しいねぇ!


『では出場チームの演劇はどれもイイものでしたね。午後からは結果発表と表彰を行います。』



「いや~、五角セクタァは頭一つ抜けるスゴさだったね~。でも私達のも負けてなかったね。」
「うんうん。でもさ~、五角セクタァの演技見て思ったんだけど五角セクタァには『何か』がない気がする。」
「確かにそれは言えるかな。どんなに良くても、胸の内から光る何かがないとサイコーのものは作れないからね。」
「退場の時のあの顔!自分達はあれほどの演劇ができて当然!みたいな顔だったよね。きっとそこだよ。」
「そこか。五角セクタァは演劇やってて楽しいのかな。サイコーのができたら嬉しさで顔緩むもんだってのに、できて当然な顔だよね。」
「んっ!」
「どーしたん?弥宵。」
「このケーキ、ほとばしるほど美味しい!も一個食べよ!」
確かにこのチョコケーキは絶品だね。作った人に大したヤツだ!って言いたいかな。
「雷夏、ケーキ食べながら読んでたら汚れない?」
「だいじょぶだいじょぶ!私ならそんなミスはしな・・・ギャパぁーっ!クリームがちょっとページについた!この乃木坂春香の秘密ハマってる巻だったのに~!」
ギャピィ~ッ
やっぱりやっちゃったか。
「杏香ぁ~っ。このレアチーズのケーキも絶品・・・って雷夏珍しくヘコんでるね。」
「いやまぁお気に入りの本にクリームがついちゃってね。」
「ありゃりゃあ~。とりあえずだ雷夏、ヘコんだ時はケーキだ。このレアチーズ食べてみな?」
「ん?このレアチーズ、私が作ったのだ。」
!!!涼萌が作ったん?
「マジ!?涼萌こんなスゴいケーキ作れたの!?」
「ん~、お菓子作りは得意だからね~。そういえばパティシエの人、私のケーキ食べるや泣きながら走ってったけどどこ行ったかわかる?」
ここのショップのパティシエ腕が良くて結構有名だよ?そこのパティシエも泣いて走ってくほどの腕って、涼萌大したヤツだ!
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