夜空
自分家の最寄り駅について
歩きだしたとき
道の脇に
何かある
「…………人?」
近くで見ると男の人のようだ
「ん…」
こてん
と頭がこちらに傾いた
「あの…大丈夫ですか?」
「…ん………………えっ?」
急に男の人は
起きた
「え、あ、びっくりしたぁ…」
「あ、ごめんなさい!俺昨日友達と飲み会してて酔っ払って寝てたみたい」
とクスクス笑いながら言った
「クスッ、…風邪ひいちゃいますよ?5月でもまだ寒いですもん」
「……くっしょんっ!」
「ほらーっ」
私はオデコを触ってみたが熱はないみたい。
「明日仕事だ!…家帰ろうかな」
「はい、早めに寝てくださいよ?」
「はーい、あ!あなたの名前教えてください!!」
「あ、沙羅です。中野沙羅」
「俺、橘 ユキ たちばな ゆき ってゆうの。起こしてくれてありがとう(^ω^)」
「あ、はい!」
よいしょっと立ち上がった
橘さんは背がシュッと高く、細くてちょっと猫背だった
「じゃ、また」
「うん!」
また
って会えるのかな