世界が終わる前に

「お膳、立て？」


「そう。でもさ？そんなのめちゃくちゃ悔しいじゃん。だからせめてあんたが上手いこと漆原黒斗とくっついてれば、まあそれはそれでちゃんと応援するけど、とにかくあいつらにリベンジ出来るかもって思ったのに」


「……リベンジ？」


「うん。意地でもメアドとケー番ゲットしてやるって感じ」


「……」


「だけど、あんたあたしたちに何も言って来ないし、むしろ何かあたしらの事を避けてたみたいだからさ？もしかしたら一発カマされたのかもーって、思ったわけよ」


「カマされた？」


「騙されたって事よ、あんたもあいつらとグルであたしらに恥かかせようって魂胆じゃないかって」


「な、そんな事、絶対しないよ！するわけない！」


「大丈夫、わかってるわよ。あんたが嘘吐いてるようには見えないしね」


「……」