世界が終わる前に
……でも、やっぱり聞くのは怖い。
だって、とんでもない理由とかだったらどうしよう。
そんな内の不安を拭い去れないのは、やっぱり彼と私の生きてきた世界が違うからなんだろうか。
「悪い。……あんたの言ってる意味、わかんねェんだけど」
またもや遠回しすぎてやっぱり彼には伝わらなかったらしく、私は慌てて舌足らずに補足の言葉を紡いだ。
「……あ、相田さんがっ」
「相田?……誰だよ、そいつ」
「ご、ごごご、合コンに私を連れてくのは……その、あの、連れて行かなきゃいけなくてっ」
「は?……おい、あんた何言って、」
「あなたが……漆原くんが私を合コンに呼んだからだってっ――…」
自分でそんな事を言っといてなんだけど、ちょっと……いやかなり後悔した。
だって、これじゃあ……なんか私がただのバカな自意識過剰女みたいじゃない!?
どうしよう!
今更だけど、どうしよう!