神様の向日葵
愛された死






ばあちゃんは
向日葵が大好きだった





「藍子、これ入れて」



差し出された1輪の向日葵
母さんの白い手が
弱弱しく握る1輪の向日葵






それをあたしが今受け取る




棺桶の中で目をつむった
ばあちゃんの胸元に
あたしは向日葵を置いた



これでお別れか、
ばあちゃん向日葵入れたから
天国いったらちゃんと
花瓶に入れてやってね、






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