神様の向日葵
「何だよ?」
黒の短髪に
こんがり焼けた肌
爽やかな顔つきが
あたしをじっと見ていた
「兄ちゃんも母さんと
一緒にいる自信
ないんだ」
言った瞬間
兄ちゃんはバツが悪そうに
あたしから目をそらした
「まあな、」
あれじゃ洗濯物も
出しにいけねーよ、
苦笑しながら
野球のユニホォームを
取り出してぽすぽすと
叩く
「汗臭いから閉まってよ」
あたしの一括で
うるっせぇなあ、と
言いながらユニホォームを床に置く