君と私とときどき君と
山崎「あっ、そうだ~。いいこと教えてあげる。」
そういって山崎は実瑠に手招きする。
実瑠は四つん這いになって近藤の隣に座る山崎の元へ向かう。
実瑠「?」
山崎「ふくちょーから理不尽な命令されたら、『・・・・・・・』って叫べばいいよ~?」
実瑠「え、俳句・・・?」
土方の肩がピクリと上下する。
山崎「うん、これでイチコロ。発句集は今沖田君が持ってるから・・・。」
『発句集は今沖田君が持ってるから』
その一言に、土方は確信を得たように立ち上がる。
土方「山崎ィ・・・今、コイツに何教えた?」
山崎「やだなぁ・・・ふくちょーは知っていて聞いてるんでしょ?・・・根性悪いなぁ。実瑠!叫べ!」
実瑠「梅の花ァァァ!一輪咲いても」
土方「オラァァァァァァァ!!!!」
実瑠「ギャアアアアアア!!!」
ザンッ
刀が実瑠のいた場所に食い込む。
実瑠「あああ、あぶなっ!!」