君と私とときどき君と
「ちょ・・・・」
太い縄はちぎれず、実瑠の手の中に。
肝心の鈴は、天井からはずれ・・・実瑠の足元に。
「どうすんですか母上ェェェェェ!!」
「お前っ!働いて弁償しろ!」
「ちょ、母上がとび蹴りぶち込むからだろ!しかも18歳が働けますか!」
「体でも売れ」
「本当に母親の言うべき言葉か、それは!!!!」
「ちょ、二人とも、少しは落ち着いて・・・」
カッ!!!
「?!ま、まぶしッ」
父の言葉をさえぎるように地面に落ちたはずの鈴が光出す。
その淡い光はゆっくりと実瑠を包み込む。
「え?!ちょ、」
「実瑠ッ!!!」
「みのるッッッ!!!」
淡い光は徐々に収まって行き・・・包み込んだ実瑠ごと消えた。