最愛の人
私はお姉ちゃん達に二人で話したいからと言ってお姉ちゃん達は病室を後にした。
「沙也加って誰?」
直孝は一瞬驚いたが笑って答えた。
「元カノだよ」
直孝の笑顔を見ると安心する。
心が落ち着く。
私はまた涙が出た。
直孝は涙を拭いながら輝愛に話しかける。
「お前本当泣き虫だな!でも安心しろ!俺はお前から離れねぇーから!」
直孝。
ありがとう。
私、直孝にどのぐらい助けられた?
数え切れないほど助けられたね。
「本当にぃー?本当に側にいてくれる?」
私がそうやって質問すると直孝は笑った。
「お前泣き虫だから俺がいねぇーとダメだろ?それとお前を一人にさせたくねぇーから!わかったら早く寝ろ?」
直孝は私に布団をかけ頭を撫でた。
直孝の優しさに甘えていいのかな?
甘え過ぎてないかな?
私は考えながらもウトウトとして寝てしまった。
夢。
私は暗闇の中にいた。
なぜだかわからないけれど私は泣き叫んでいた。